KeyShot 3とHDR Light Studio V3 ガンマ設定

KeyShotが2から3にバージョンアップしていくつか変更された点がありました。この中でライティングに関しては旧来のガンマスライダーがコントラストに変わっています(ガンマ値を設定する、というパラメータそのものには変更はありません)。ガンマに関しては簡単に説明したエントリーがこちらにあります。

HDR Light Studioのブログにこの変更点を詳しく説明したエントリーがありました。以下こちらでも説明してみます。

KeyShot 2インターフェースの環境タブ内にあったガンマスライダーがKeyShot 3ではコントラストに置き換わっているのがわかります。KeyShot 3で新しいシーンを作成する場合、デフォルトでコントラストは2.5になります。これを試しに1に戻してみました。これによりHDRIのライト情報が正確に反映されると考えたからです。コントラストを弄るとそれぞれのライトの輝度が相対的に変わるので不正確なものとなります。でもこれは間違いだったようです。2.5の設定は正しいものでありこれはKeyShot 2のガンマ設定の1に相当します。


KeyShot2でシーンを開いた所、ガンマ設定は1.0となっています。HDR Light StudioとKeyShot 2を使うには正しい設定です。

 


同じファイルをKeyShot 3で開くとコントラストは2.5に設定されており、シーンの見た目もそっくり同じものとなります。つまり、HDR Light Studioを使用する時はコントラストの正しい設定値は2.5となります。この値はどこから来るのでしょう?

旧いガンマ設定との関連を確認してみましょう。KeyShot 2でガンマ設定を色々と試してみてKeyShot 3で開いてみる、ということをやってみて相関性を調べてみました。その結果 KeyShot 3コントラストの値 = 3.5 マイナス 旧いガンマの値、であることがわかりました。例えば3.5 – 1 = 2.5となります。

KeyShot 3でシーンを作成する時に、この値をご参考に頂けたらと思います。このような小さな変更に時として頭を悩まされる場合があります。KeyShot上でHDR Light Studioを使ってシーンを作成する時はこのコントラストを弄らずに2.5のままにしておいてください。最終イメージ上でガンマを変更するのが正しいやり方です。

また、HDR Light Studioを用いずに市販のHDRイメージを用いる場合、見た目を良くするためにガンマがデフォルトで2.2に設定されている場合がよくあります。この場合、現実世界のライティング情報が変更されているため不正確なものとなります。つまりガンマをこのように変更した場合、500wのライトは1,000wのライトの半分の輝度ではなくなってしまいます。これを正しい値に修正するには、ガンマ設定値2.2の逆数、1/2.2 = 0.4545を入力します。KeyShot 3でガンマ値0.4545を適用するには、先ほど述べた、環境タブ内にあるコントラストの値を(先ほど述べた数式に沿って入力すると)3.5 – 0.4545 = 3.0455 となります。この場合は小数点以下は無視して3で入力して頂いてかまいません。

よくDOSCHなど、市販のHDRIを買ってきてレンダリングする場合、ガンマがあってなくてへんてこな色になるのも上記の理由からです。確かDOSCHもデフォルトガンマ2.2で設定してあるはずです(100%定かではありませんが)。

HDR Light Studio 3.0の新機能

このたびリリースされましたHDR Light Studio V3の新機能を説明致します。

 

新しいブレンドモードで既存のHDR環境にライティングを追加

Synthetic Lightingソースを使ってライティング環境や既存のHDRファイルをカスタマイズします。以下の新しいブレンドモードによって既存のHDR環境の修正/変更をよりインタラクティブに行います。ブレンドモードはinvボタンによって設定を反転させることも可能です。

 

カスタムフォールオフ – バルブ形状を正確に再現

強力なカスタムフォールオフ機能はフォールオフ形状に対して精緻なグラディエーションライティングを作成します。ライトのグラディエーション開始位置をリフレクションに対して正確に配置してデリケートなスタジオライティングも再現します。カスタムフォールオフ機能は新しいブレンドモードによって設定された領域も正確にコントロールします。

カラーグラディエーション – Synthetic LightsとPicture Lights両方に適用

ライトが一色でなければならない理由はありません。Synthetic LightsとPicture Lights両方で端から中心にそって異なる色を適用できます。その効果は微妙ながら絶大です。フォールオフのようにPicture Light内で明るさのグラディエーションを掛けることも可能です。これにより例えばソフトボックスに対して微妙なチューニングを行います。

 

 

先進のカラーピッカー – ライティングアーティストの為のツール

ライティングアーティストの要望に応えるべく新しいカラーピッカーを用意しました。カラー定義グリッドで微妙なカラーリングを行いその効果をリアルタイムに確認します。カラーマッチングツールはHDRやLDRイメージの色をマッチするために用いられます。その他Kelvin Color Temperatureピッカーを備えています。

 

 LiveLight – より早く新しい機能を実装

  • 新しいレンダーエンジンによりより早くライトを作成。
  • 複数のカメラを持つColladaファイルをサポート。
  • 複数のカメラを持つ.miもしくはColladaファイルから任意のカメラを選択。
  • メタリックリフレクションモードの追加。
  • Floor Shadow – 影用のプレーン(HDRライトからのリフレクションやライトの邪魔をすることがあります)をインポートする必要なしにシャドウを再現、モデルをよりリアリスティックに表示。
  • LiveLight 背景用途に画像(JPEG, TIF, BMP)を選択するかソリッドカラーを選択。
  • ガンマ設定機能を追加(トーンマッピングを廃止)。

その他の機能拡張

一般機能

  • 全てがリアルタイムに – よりインタラクティブな操作感を! HDR Light Studio 3.0内での全ての設定変更はHDRキャンバス上でリアルタイムに反映されます。ライト色の変更、背景のグラディエーションの変更、HDR背景の回転や明るさの変更 – OKボタンを押す必要無く全ての変更はすぐに確認できます。
  • HDiプロジェクトファイルはWindows内でアイコン表示されダブルクリックするとHDR Light Studioが起動します。

インターフェース

  • ライトのリネーム – リスト内でライトをダブルクリックしてリネーム。
  • Picture Lightsにもライト名を表示 – こちらもリネーム可能。
  • リスト内でクリックしてライトを上下に移動。
  • リスト内でライトを選択するとHDRキャンバス内でも十字アイコンが表示。どのライトか選択するのを容易に。
  • ライトの表示/非表示ステータスがHDiプロジェクト内で保存。

HDRI背景設定

  • HDRIの回転を角度、分で正確に設定。
  • HDRI背景のカラーリング – スタジオライティング時に1つのHDRIグレースケールから他の背景色を作成するのに最適。
  • フリップ – 参照されたHDRIを水平に反転。