ユーザー事例- Kom & Co.Design様

Kom & Co.Design社は工業製品のデザインなどを行っている会社です。一般の方には馴染みが薄いかもしれませんが、創業者の小牟田さんは独立される前はauで、例のau design projectを立ち上げた方です。同プロジェクトはどちらかというとダサダサだった(失礼!)同社の携帯に新たな製品コンセプト、方向性を示しました。デザイン一つとってもそれまではありきたりの似たようなつまらないものしかなかったのですが、InfoBarのように斬新な、持っていて格好良い、それでいて他に似たような物がないユニークな製品や多くのカラーバリエーションを揃えるなど(今となっては当たり前なのですが)、当時は筆者も非常に新鮮に感じたことを覚えています。
同社にお邪魔して取締役の迎様から色々とお話を伺ってきました。以下、筆者(長谷川)がインタビューしたものを後からまとめたものです。

お話を伺ったKom & Co.Design 迎様

問:まず御社について教えてください。

「美大の先輩、後輩という関係の人間が集まって工業製品やインテリア製品などのデザインやブランディングコンサルティングを行っています。デザイン家電やオーディオなど結構いろんなことをやっています。後はキャリア向けに携帯のデザインディレクションを行っています。」(筆者中、お仕事を色々見せて頂いたのですが、写真のものは住宅用蓄電システム-スマートグリッド用途のものでしょうか、IPセットボックス、スピーカーなどですがこの他にも色々とユニークなものがありました。ラジコンのコントローラーやペットボトルのパッケージなどなどここでは全部は紹介できませんが、詳しくは同社のHPを御覧ください)

住宅用蓄電システム

IPセットボックス


スピーカー

 

問:仕事の進め方、つまりデザインから製品に具現化していく手法に関して教えてください。

「一般的なデザインワークと同様にまずスケッチがあります。ここで大枠を決めて、次に3DCADに行きます。僕はSolidWorksを使っていますが、設計で使うように綿密にモデリングをしていくわけでなくて、どちらかというと形状を決めていくようなイメージですね。ですので当然後から変更もあります。ただやはり3D形状にしてみないとわからないスケール感というものがあります。モデリング手法でいうとソリッドもサーフェシングも両方使います」

問:どのツールが良い悪いというわけではないのですが、こういう時ってMCADの操作は煩雑じゃないですか?

「そうですね。手数が多いというか、思い通りにいかないというか。ソフトウェアとしての制約はどうしてもあると思います」
(筆者注 これは多くの方が指摘することなのですが現状ではツールの限界というか、MCADだとどうしてもつきまとう問題です。迎さんも仰っていたのですがあまりこのオペレーションに注力しすぎても本末転倒になってしまいます。コンセプトデザインの3Dモデリングに関してはもう少し便利になるといいですね)

問:ちょっと話が逸れましたがでは次にKeyShotについて教えてください。どのように使われていますか?

「3Dモデルが出来上がった段階で、KeyShot側に持っていきます。色のバリエーションを色々作ったり、テクスチャーを貼ったりして質感をつけてきます。KeyShotの場合質感が出やすい。なんていうかソフト側が勝手に質感をつけてくれるというところが非常にメリットが大きかったです。デザインから製造にいたるフローのこの時点では当然まだデザインモックもありません。それでもKeyShotを使えばいろんなデザインアイデアをクライアント側に提案できる。これは大きいですね。今までまったく無かったプレゼン手法が出来るようになったわけですから。色々と可能性が広がります。以前、実は他のレンダリングソフトを試してみたことがあったのですが、パラメータが多くて面倒臭いのと、とにかく時間がかかってそれ原因で導入まで至りませんでした。KeyShotはその辺のボトムネックを解決してくれました。ポイントは扱いやすさとスピードですね」

問:ありがとうございますw。それでは現状のプレゼン手法について教えてください。

「現状、プレゼンを行う時は紙ベースですね。プレゼン資料はカラーで印刷して持っていきます。やっぱり紙が一番わかりやすいというのもあります。みんなでモニターを見てというのはほとんどないのですが、只、今後例えばアニメーションがあったりするとまた変わっていくでしょうね。新しいプレゼン手法、技法には興味があります」

この後製品に関する機能要望や使い方について伺いました。

問:機能に関してこういうものがあったらいい、というリクエストはありますか?

「そうですね、いまあったら便利だな、と思うのは意匠出願等に必要なアングルでカメラを設定して6方向からいっぺんにレンダリングするような機能があったら便利ですね。あとカラーサンプルが沢山あったら便利ですね。Pantoneでいいのですが、そういったマテリアルがあれば便利ですね。テクスチャーに関しても、ヘアライン一つとっても日本人が使うものの方が細かいというかいろいろ拘る部分があるのでそういうのもあると嬉しいですね」

問:なるほど、ありがとうございました。それでは最後に今後の御社の事業展開等についておしえてください。

「国内の仕事も今まで通り続けていくのですが、今後は海外展開というかそういう可能性も考えていきたいです。緻密なモノづくりの経験を活かした事業展開ができれば、と考えています」

問:本日はお忙しい所ありがとうございました。

筆者注:興味深い、面白い話を沢山伺いました。筆者の場合、話が盛り上がるとやや雑談側に振れてしまうきらいがあり話題があちこちに飛んでしまい若干混乱気味でした。申し訳ございませんでした。

その他のデザインワーク

スピーカー

食器


Kom & Co.Design社のサイト

 

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